貼付加工技術
加工技術詳細
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1強力な両面テープとフラットな素材
アルミ素材と樹脂板、機械テーブルを両面テープでしっかりと貼り付けます。
クランプを使用しないので、組み換えの工程無しで1工程で加工ができます。 -
2溶剤を使った迅速な剥離技術
弊社で使っている両面テープは非常に強力な為、普通にはがそうとすると精度に誤差が生じてしまいます。
弊社では、両面テープを剥離するために特殊な溶剤を使うので、簡単に剥離できます。 -
3高速回転・高速制御の加工機
多数個取りで多くの製品の同時加工を可能にするため、弊社の設備は高速回転、高速制御のマシニングセンタで加工しております。
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4裏加工治具の容易な作成技術
裏面を加工するときには、貼付加工に使用した樹脂板をそのまま治具として活用することができます。
これにより、裏面加工においても高い精度を提供することができます。
メリット
Q精度向上
板金レーザー加工と違い、精度の高い切削加工になりますので、0.01mmの単位での精度を出すことができます。
Cコスト削減
クランプを使って多数の工程がかかる工程とは違い、1つの工程で多数の製品の加工ができますので、余計なコストはかからず、コスト削減につながります。
D納期調整
弊社の加工機は昼夜問わず稼働できるような体制を取っており、夜間も長時間無人加工しております。コスト削減になるように、夜間の無人の間に多くの加工をする様に加工計画を立てるため、夜間の加工計画はいつもいっぱいです。そのため、納品までにお時間をいただく事もあります。
他加工法との比較
弊社の貼付加工 | レーザー加工 | |
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精度 | 0.01mm程度の精度 | 0.2mm程度の精度 |
コスト | 一度に多数の加工が可能な場合、 コスト削減が可能 |
レーザー加工のみの加工の場合、 低コスト |
スピード | コスト削減の為、お時間を頂くこと有 | 短納期での対応可能 |
量産性 | 試作単品には向かないが、量が多いほどコストメリットが出る | 通常の板金加工と同程度の量産性 |
素材 | アルミが得意 他の素材でも加工は可能 |
鉄やSUSが得意 アルミは苦手 |
パスカル加工法
一般的に表面のC面や糸面とりは表面からの加工で可能ですが、パスカル加工法では、機械テーブルの樹脂板の加工しやすさを利用して、裏面の面取り、バリ取りも表面からの加工で完了させることができます。
一般的な面取り加工では面取りカッターを使用します。弊社の様に貼り付け加工ではなく、クランプを使って面取り加工をする場合は、クランプが邪魔をするため、クランプを付け替えての2工程を必要とします。
五軸加工機であっても素材の裏側の面取りをすることはできないので、裏側は裏返して面取り加工をする必要があります。裏面にも2工程を必要とする為、合計4工程の工数が必要になり、その都度付け替える人員が必要で、人件費がかかります。また付け替え時にキズや精度がずれたりと人の手介在することによる品質の不安もあります。
弊社独自のパスカル加工法では、特注のパスカルカッターを用い、1工程で表、裏面の両方の面取り加工ができます。(裏面が面取り加工のみの場合に限ります。)
もちろん一つのテーブルから多数個同時に加工しますので、多くの製品に対してワークの付け替えも一度で済みます。
1工程ですべてを機械のプログラムで制御しますので、品質も安定して供給することができます。